ゴダール「イメージの本」 鑑賞

2019/7/29 月曜日

 

 

シネ・ウインドで「イメージの本」を観てきました。ゴダールの新作。84分。

 

5つの章に分けて、モンタージュで語る。

引用された映画と書籍の数は、パンフレット2ページ分。ものすごい教養だ。

 

本作は、カンヌでスペシャパルムドール

ゴダールのために生まれた賞だ。

そりゃ仕方あるまじきと言わんばかりの作品だった。

 

うず。渦。

観ている時、ずっとこの言葉が頭に。

世界のうずがあって、それと自分を繋ごうとする時、この作品が生まれるんだろうなと思う。

とにかく観ている間ずっと感じ続けてぶっ壊れそうになる。全体ではなんだか分からなくても1カット1カットが恐ろしく潜在意識に入り込んでくる。

起きているのか、眠っているのか、夢を見ているのか、よく分からなくなった狭間で、色んなイメージが私の頭に浮かぶ。

 

そして、あるイメージが、私が今制作している作品と結びつき、あるシーンの存在へと確信に変わった。ゴダールからの贈り物だ。

 

観ることが出来て良かった。

 

もともと見たある夢の余韻が素晴らしく、これを映像化したいと思った事が、今制作中の作品の起源であることを思い出せた。

 

望む先へ

深く深く潜って

作っていきたい。