巨漢の男を殴り続ける毎日だ
くそくそくそ!悔しくてしょうがない。
常に陣痛。
産む苦しみに喘いでいる毎日。
でもやっぱり苦しみなんて外面の話で、
心の奥底ではニヤニヤと笑ってる。
今か今かと待ち遠しいのだ。
最近よく見る夢の中で、
私は巨漢の男性を何度も瓶で殴りつけている。
でも巨漢の男性は、ビクともしないばかりか私を見て薄ら笑っている。
その男を見てると段々私も笑ってしまうのだ。
そのあと、私は彼を殴り続けたのか?それとも殴る手を止めたのか?覚えていないのだが。
そうこうしているうちに朝になり目が覚める。
私が彼を見て笑った時、
必ず私は「こいつは死なないのだな」と悟る。
そして足掻き殴り続ける自分が可笑しくてしょうがなくなる。
来るべき時は来る。
出会わないものは、どうしたって出会えない。
ただ、それと出会った時に、掴み損ねないことだけを信じていたい。
大きく膨れ上がった私の感情は、なんと柔らかなものか。瓶のように強固な不満・怒りにも傷つけられないのだから。