新潟絵屋にて
2019/7/22 月曜日
新潟絵屋へ
8/2金沢上映のチラシを置いてもらいに行った。
新潟絵屋の片隅に、
力強い木のボックスが4つ程並んだ上に、
白いクッションを並べて布をかけた
お手製ベットがあった。
とてもステキなベットで、
上に座っている方に、
「素敵ですね」と声を掛けた。
そしたら、その方は
展示している作品の作者だった。
自分がベットに寝ている時に、お客さんが来ると、お見舞いに来てもらってるようなんだと話してくれた。
私は、その話を聞いて、なんだか脇腹が擽られるような気持ちになり、声を出して笑った。
そう話す作者が、幼い子供の様に見えたからだ。
こういう何でもない言葉は、その人の人柄をすごく現してくれるものだと感じる。例え、初対面でも、そういうものに出会うと、距離が(勝手に)近づく。愛おしくてしょうがない。だから笑った。
後から知ったが、その作者は病気で身体を起こすのもつらい時があるそうだ。
ナイーブな話を、私は大きな声で笑ってしまったのだなと思い、一瞬何ともいえない気持ちになった。だが、例え病気という不幸に見舞われていたとしても、彼自身は、これまで走ったり絵を描いたり笑ったりしてきた一人の人間なんだと思うと、彼を不幸な目では見たくはない。ベットの話をした時の彼はまぎれもなく愛らしく豊かで生きていたからだ。
この作者 井田英夫展は
新潟絵屋にて
7/30まで行われている。