「天気の子」を観ました。ネタバレあり

2019/7/19 金曜日

 

早速、夜に「天気の子」を観てきました。

素晴らしかった。

 

異常気象が神話・民話に繋がり高校生の恋愛として昇華されていく、というのがこんなに心を潤してくれるなんて。

 

お話は古事記を基にしていました。各所に散りばめられた文学の要素がお話を密かに説明して補っていて、たまらない。

 

主人公が自分の行動と結果すべてを肯定して迎えられるラストが、本当たまらない。

 

とても極左的だと思う。

社会から逸れた個人たちの群像劇。

 

ここからは脚本の分析。

簡単に言うと、雨→晴れ→雨。

これが、テーゼ→アンチテーゼ→ジンテーゼにあてはまる。

ジンテーゼは、まるで世界の終わりに近づいているようで、でも主人公はその世界を愛すところに、このお話の救いがある。ニュースを見ているとお先が真っ暗にしか感じられない日本で生きることの免疫を上げてくれた気がした。

 

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【脚本分析】

 

第1幕

雨→テーゼ

・東京へ家出

・主人公須賀に助けてもらう

・須賀仕事を手伝う

 

プロットポイント1

主人公がヒナさんを助ける

 

第2幕

晴れ→アンチテーゼ

・晴れビジネスを始める

・ヒナさん消える

 

プロットポイント2

主人公がヒナさんを助ける

 

第3幕

雨→ジンテーゼ

・東京3分の2が水没

・ヒナさんと再会

 

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「千の顔をもつ英雄」理論に則っていたんだな

あと4回は観に行きそうだ。

◯音楽

◯小道具

◯セリフ

を重点的に見る回が3回。

何も考えず見る回を1回。