海外渡航前夜 フィリピンへ

2019/8/10 土曜日

 

 

午前中に観に行った「天気の子」上映後に、

新海誠監督が登壇され作品について等語ってくれた。

とても素敵な声で丁寧な対応だった。

「天気の子」は、その脚本が出来上がって一番最初に見せたのが野田洋次郎さんだったそうで、見せてから3ヶ月後に洋次郎さんから監督のもとに音楽が数曲送られてきたという。それが洋次郎さんの脚本の感想であり、監督はそれを聞いて、彼とまた一緒に作ることを決めたのだそうだ。新海監督は、「洋次郎さんがこの作品をずっと高いところまで引き上げてくれた」とおっしゃっていた。

 

この『引き上げてくれた』という言葉を聞いてハッとした。

 

私がこれまで自分の作品に携わってくれたキャストやスタッフに対して思っていたことは、この言葉に集約されるのか。

 

私が予期していなかった高さのゴールにヒョイっとジャンピングシュートをしてもらった瞬間が何度もあった。そうだ、引き上げてもらっていたのだ。

 

これだから、他者と一緒に作品を作るのは、

とても楽しい。

 

そんなことを考えながら、AbemaTVの企画で撮影した映像の編集をしていたわけだが、ここでもまたもやキャストである山本圭壱さんと山本裕典さん、カメラマンの方が、作品を引き上げてくれていた。

 

明日からフィリピンにてドキュメンタリー映画の撮影に入る。現地の子供の生活に密着する。

彼女若しくは彼がどんなアクシデントを起こすのだろうか?又は、制作側の私たちが仕掛けるかもしれない。どんなコミュニケーションを彼らと交わすのか楽しみでしょうがない。

 

ザ・夏バテ

2019/8/9 金曜日

 

 

朝起きると尋常じゃない暑さで、

喉もカラカラで、具合も悪くて頭痛もした。

 

朝ごはんは、いつも白米だが、無理だ。

冷やしたうー麺を食べた。

するするする〜。

いよいよ夏バテの到来だ。

 

明後日からフィリピンへ撮影しに行く。

貧困層の子供に密着したドキュメンタリー映像を撮る。フィリピンは今、雨季の真夏のため、地獄であることが予想できる。だいたい1週間。頑張ろう。その為の荷造りをしていたら1日が終わってしもうた。機材も詰めなくてはなので、パンパンだ。頑張ろう。楽しもう。

 

友人とリスクについて話していた。

映画を1本作ることはだいぶリスキーだ。

とにかくお金がかかる。かからないにしても人との摩擦が生じる可能性だってある。

 

みんなで最後まで信頼しあって作品を完成させるには、何が必要か?

 

AbemaTVの撮影で葛藤があった。

 

撮影当日

2019/8/8 木曜日

 

4時半に起きて

1杯コーヒーを飲み

5時半に現場へ移動

7時から撮影準備を始めた。

 

今日はAbemaTVさんの番組

極楽とんぼのタイムリミット」の企画で、

4人がそれぞれダイジェスト映像を作り競い合い、投票で1位を獲得した人がその本編を作れるという趣旨のものだった。

私はその4人のうちの1人。

 

出演者は、極楽とんぼ山本圭壱さん、俳優の山本裕典さん、ポップティーンの福山絢水さん。

 

現場には、いつも一緒に撮影しているものは誰一人いないので、だいぶ緊張していたと思う。

 

私のダイジェスト映像は、逃亡する2人の山本さんを1カットで撮るというもの。

なのでカメラマンさんと動線を念入りに打ち合わせし、それぞれの役者さんと念入りに打ち合わせ・リハーサルを重ね、本番に入った。

おかげで、準備による確実な手応えから、テイク2でオーケーを出せた。すごいよい経験だった。

 

打ち合わせ・リハのたびに気になることはあるか聞く。これがとても重要。私が見過ごしいたことを指摘してくれる。とても助かる。

 

ただ、今後決めておかなくてはならないことは、役者に対する監督としての態度だ。

自分が新潟でやっている映画づくりは、撮影の何ヶ月も前から役者さんと会ってお話をするので、撮影当日は顔見知りで名前をもしっかり頭に入っている。しかし今回の場合は、私が役者を決めているわけでもなく現場では初対面なので、呼び方や態度に迷う。相手のことがわからないので相手のペースにも引っ張られてしまう。これじゃタジタジじゃないか!ということで、役者さんの名前は漢字でしっかり書けるくらいに覚えることに決めた。そして、役名はしっかり名前をつけること。通行人とか兄とか弟とかにしておかない。ちゃんと事前に名前を考えてつけておけば、相手を呼ぶ時はその役名で呼べる。迷う必要はない。現場での役者さんへの呼び名は大切だ。決めておかなくては。

 

そんなこんなで、撮影は無事終わり。

山本圭壱さんはとても優しかった。

一緒に写真撮影をして見送った。

 

とてもよい経験だった。

参加して良かったな。

たとえ今回ダイジェストが選ばれなくても、今回書いた本はとても面白いので、自主で撮ろうと思う。1カットの良さも知ったし。

撮影前夜

2019/8/7 水曜日

 

 

撮影で東京へ来た。

新幹線は一瞬で着く。

映画1本観終わらず。

 

高校の友人と会い、しばらく喋っていたおかげで、リラックスできた。 

お互いそんなに変わらず。

映画の話や本の話、友人の話や教師の話。

友人の話に関しては、あいつそんな面白かったっけ!?ってくらい面白い珍話ばかりで、腹抱えて笑った。

 

打ち合わせもあっさり終わった。

明日は4時半起きだ。

明日のためのエトセトラ。

2019/8/6 火曜日

 

 

色々と劣等感を感じるが、

それは行動をしている証拠だと思う。

 

行動してるから疲れるし緊張するし。

 

その行動が自分を望む場所へ連れていくものである事だけを祈る。

 

明日はカメラを持って歩くことが目標。

外の世界にカメラを向けてみる。

1枚でも2枚でもいいから。

 

そして今日の出会いはなんといっても

「ウインドアイ」に収録されている

『食い違い』というタイトルの短編小説。

朗読するならこの作品だ。

映画化するならこの作品だ。

私はこの小説をとてつもなく愛しているし、

もっと愛したい。とにかく面白い。

素晴らしい。

 

画面サイズやカラーについて思うこと。

2019/8/5 月曜日

 

 

小道具でマリア像を探している。

マリア像がいる喫茶店は新潟になかろうか?

 

脚本をもとにカットを割っていった。

いらないカットと必要なカットが見えてくる。

どこで撮ればいいか、どんな風に撮ればいいかもイメージが湧いてくる。

 

本作は果たして16:9で撮るのが効果的か?

カラーであることに意味があるのか?

逆に4:3にして、モノクロで撮る効果・意味はなんだ?

箱の中。4:3の映像はそんなイメージだ。

パッケージングされている感じ。

寓話を撮るならこれかもしれない。

明日から実験的に撮影してみようと思う。

衣装合わせ。色とモンタージュ。

2019/8/4 日曜日

 

 

現在制作中の短編映画の衣装合わせをした。

概ね決まった。

 

衣装が決まるということは、

各シーンの色が決まるということなのだな。

イメージがどんどん湧いてくる。

これまであまり衣装にこだわってこなかった。

こだわると面白い。着る服で主人公の感情の機微がわかる。ましてや母性に目覚めていくキャラクターの衣装の変遷を考えるのは楽しい。

 

本作は、内容の暴力性と余韻に惹かれた。

映像でもそこを表現したい。

虐げられる主人公の姿を、より暴力的に。

噴火の如く叫ぶ姿は、エキサイティングに。

この作品は寓話なのだ。

モンタージュが合うだろうと思う。

抽象的でもいい。ストレスと発散。

それを映像からも感じられたらと思う。

 

理性が次第に溶けていき、原始的に感情を爆発させていく主人公の姿を見てみたい。